くらし情報『ネコはどのように世界を移動し、多品種化したのか - 京大が解明の鍵を発見』

2015年2月3日 11:45

ネコはどのように世界を移動し、多品種化したのか - 京大が解明の鍵を発見

ネコはどのように世界を移動し、多品種化したのか - 京大が解明の鍵を発見
京都大学は2月2日、イエネコの移動経路・各品種の起源を解明するための有用な指標となる内在性レトロウイルス(ERV)を発見したと発表した。

同成果は同大学ウイルス研究所の宮沢孝幸 准教授、医学研究科博士課程学生4年の下出紗弓氏(日本学術振興会特別研究員 DC2)、東海大学の中川草 助教らの研究グループによるもので、2月2日付の国際学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

イエネコの祖先は中東に生息するリビアヤマネコであるとされており、約1万年前に農耕の発達と共にねずみ対策として家畜化され、その後貿易商人やバイキング、仏教徒などと共に世界を旅したことで世界中に広がっていったと考えられている。しかし、どのように世界各地に移動し、約100種もの品種が作られたのかは明らかにされていない。

研究グループが着目したERVは、生殖細胞にレトロウイルスが感染すると、ゲノムの一部として子孫へ遺伝する。宮沢准教授らは、全てのイエネコが保有しているERVである、RD-114ウイルスの分布を評価することで、ネコの移動過程を解明できると考えた。

その結果、アジアのネコは約4%しか保持していないRD-114ウイルス関連配列(RDRS)

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