2015年2月3日 15:01
「今さら聞けない ! 」マーケティング担当者のためのアドテクノロジー (1) アドテクノロジーの歴史 - アドネットワークの誕生まで
本連載では、企業のマーケティング担当者向けに、RTBをはじめとしたアドテクノロジーについて、わかりやすく解説していきます。アナリティクスやマーケティング・サイエンス、最適化(オペレーションズリサーチ)視点を意識しつつ、DSPの選定や活用が可能となることを狙いとします。
まずは、今回と次回の2回に分けて、アドテクノロジーの歴史を簡単に振り返ります。
○インターネット広告は、どう生まれ、変化していったのか
昨今のインターネット広告は、広告費全体に大きなシェアを占めています。電通が発表した「2013年日本の広告費」によると、インターネット広告費は媒体構成比の15.7%となります。
なぜ、このようにインターネット広告市場が拡大しているのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。拡大の背景には、インターネットユーザーの利用変遷と、アドテクノロジーの進化が密接に関係しています。
以前のインターネット広告といえば、「純広告」と呼ばれるWebサイト内の特定位置に設けられた広告枠に、一定期間分の広告費を支払い掲載する手法が主流でした。
純広告は、まず、1カ月当たりの掲載費はいくらかという期間保証型の課金形態から始まります。