最後のWindows RTデバイスが製造終了 - 2年3カ月の歴史に終止符
組み込み向けの世界では「Windows Embedded」の名称でARM版OSを提供しているMicrosoftだが、Windows RTは同社のメインストリームであるコンシューマ/エンタープライズ向けの世界にARMプラットフォームに対応したWindowsを出し、タブレットの世界で存在感を高めていたAppleのiPadや、GoogleのAndroid OSを搭載した製品群への対抗を目指したものだといわれている。そしてMicrosoftが同社としては初となるWindowsタブレットの「Surface RT (後にSurfaceに改名)」は、このWindows RTを搭載した初のデバイスでもあり、Windows 8の発売と同時に大々的にデビューした。
ただ、当初展開されたのが米国のみであり、Windows RTのコンセプトそのものが多くのユーザーに受け入れられなかったこともあり、同社は過剰在庫を抱えることとなった。Surface RTは商業的には失敗とみられており、後にSurface 2をリリースするものの、ローンチパートナーとしてWindows RTタブレットをリリースしたメーカー各社はすでに既存機種の製造や新規開発をストップしており、サードパーティ製品としては後にMicrosoftに買収されたNokiaの「Lumia 2520」が唯一のデバイスとなっていた。
Microsoftは1月21日に開催したプレスイベントで、今後のWindows RTに関して特に言及しておらず、その動向に注目が集まっていた。同日に発表され、Windows RTの性格を事実上引き継ぐことになる「Windows 10 for phones and tablets」は「8インチ未満のディスプレイサイズ」を対象に提供が行われると説明されており、ディスプレイサイズが10インチクラス以上しか存在しないWindows RTデバイスは対象外であり、こうした事実もWindows RTの命脈がすでに絶たれていることの証左となっていた。
結果として、冒頭で紹介したWindows RTのアップデート終了宣言と、最後のWindows RTデバイス2機種の製造終了を受け、Windows RTは完全に終了宣言を出されたと考えていいだろう。
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