映画・TVストリーミングの黒船襲来、米Netflixが今秋に日本でサービス開始
Netflixは、欧米においてDVDからストリーミングへのシフトを牽引したサービスだ。現在、米国、欧州、南米の50カ国近くで5700万人以上が契約し、1カ月の合計視聴時間が20億時間を超える。セットトップボックス、Apple TVやRokuなどのストリーミングデバイス、スマートTV、ゲーム機(PlayStation 3/4/Vita、Xbox 360/One、Wii/Wii U/3DS)、スマートフォン、タブレットなど、インターネットに接続する幅広いデバイスで利用可能。便利で高品質なサービスはユーザーから高く評価されている。その一方で、ネット中立性問題ではネットワークをひっ迫させるサービスとしてインターネットサービスプロバイダから非難された。
日本でのサービス開始は、2016年末までの完了を目指すグローバル展開の一環である。Wall Street Journalによると、アジア地域へサービスを広げる足がかりとして、ブロードバンド接続環境が整っている日本を拠点に選んだ。
日本に先立って3月からオーストラリアとニュージーランドでのサービス開始を予定しているが、日本では東京にオフィスを開設し、Gregory Peters氏(ストリーミング/パートナーシップオフィサー)がNetflix Japanのゼネラルマネージャーに就任する。Peters氏は、Netflixが米国以外で初めて任命するゼネラルマネージャーになる。
オンラインDVDレンタルで起業し、映画・TV番組ストリーミング配信で成長したNetflixは、2013年から同社が製作したオリジナル作品の配信を開始している。最初のオリジナル連続ドラマ「House of Cards」(ケビン・スペーシー主演)は、ネット発のドラマで初めてプライムタイム・エミー賞にノミネートされ、デヴィッド・フィンチャーが演出監督賞を受賞した。その後も「Arrested Development」の続編、「Orange Is the New Black」など話題作を生み出し続けており、コンテンツ製作でも注目されている。
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