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足元の原油価格の動きとMLPの動向

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足元の原油価格の動きとMLPの動向
足元で、原油価格の変動が大きくなっています。WTI原油先物価格は、EIA(米エネルギー情報局)が発表する週報において、米原油在庫が1982年8月の集計開始以来最高となったことが嫌気され、1月28日に1バレル=44.45米ドルと2009年3月以来の安値を付けました。その後、米国の石油掘削装置(リグ)の稼働数が3年ぶりの水準に落ち込んだとの調査レポートを受け、米原油生産の抑制観測が拡がったことから、WTI原油先物価格は2月3日にかけて約19%上昇したものの、翌4日に米原油在庫が4週連続で増加したことが確認されると、再び供給過剰懸念が強まり、前日比▲8.7%と大きく下落しました。一方、MLPは、足元で原油価格の動向を受けた投資家心理の振れに左右されながらも、比較的しっかりとした値動きとなっています。これは、1月中旬以降、原油価格の下落ペースがやや和らいだことに加え、2014年10-12月期の配当が公表され、MLPに対する投資家の信認が拡がったことなどが背景と考えられます。S&P MLP 指数の構成上位10銘柄(指数時価総額の約60%を構成)の中で配当公表済み(2月4日時点)のMLP(9銘柄)のうち、前期と同額だった1銘柄を除き、すべて増配となりました。

EIAによると、WTI原油先物価格は2015年1-3月期に底を打ち、その後、2016年にかけて上昇する見通しとなっています。しかしながら、供給過剰に対する警戒感は根強く、米原油在庫の動向やOPEC(石油輸出国機構)加盟国の要人の発言などを受け、原油は当面の間、値動きの荒い展開が想定されます。
このようななか、MLPの価格も、引き続き、その煽りを受ける可能性は高いと考えられます。ただし、ここ数ヵ月の価格下落を受けMLPの配当利回りが魅力的な水準となるなか、決算発表などを通じて今後も安定的な配当成長見通しが維持されるようであれば、本来、原油価格の下落のマイナスの影響を受けにくいとされる貯蔵・輸送など「川中」に位置付けられるMLPを中心に、投資家の間で再評価の動きが拡がる可能性が考えられます。今後も、原油価格動向とともに、MLPの決算発表内容などにも注目が集まるとみられます。

(※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

(2015年2月5日 日興アセットマネジメント作成)

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