SAPジャパン、第4世代の新ERP「SAP Business Suite 4 SAP HANA」発表
新製品は「S/4 HANA」と省略されるが、SAPジャパン 代表取締役社長 福田譲氏は、「Sはシンプル、4は第4世代を意味する」と説明した。そして、「新製品はトランザクションシステムであるERPのアーキテクチャではできないこと実現する製品」と述べた。
具体的には、「OLTPとOLAPが分かれている」「PCの前で作業を行わないとアクションが起こらない」「社内だけでビジネスが完結しない、ビジネスネットワークの広がりに対応できない」というERPが抱える課題を、新製品は解決するという。
さらには、今後企業ITが直面するであろう「完全リアルタイム性」「情報系システムと基幹システムの連携」という2つの課題にも、新製品は対応しうるとした。例えば、最近、スーパーなどで買い物をすると、後日に利用できるクーポンなどが発行されるが、新製品では、来店時に在庫がある商品をオススメするといったアクションが起こせるようになる。
SAP SE エグゼクティブ・ボード・メンバー グローバル・カスタマー・オペレーションズ・プレジデント ロバート・エンスリン氏は、新製品の初の発表が2月4日(米国時間)にニューヨーク証券取引所で行われたことを引き合いに出し、同社にとっていかに重要な製品であるかを強調した。
続けて、日本での発表は米国に続いて2番目となるとして、同社が日本市場を重要視していると述べた。
同氏は、「HANAはもとはインメモリ・データベースだったが、S/4 HANAでは企業のビジネスプラットフォームとなっており、今後SAPのビジネスの中心となる。また、企業においてリアルタイム性をもたらす。これまで、バッチ処理でジョブが実行され後からレポートが出力されていたが、S/4 HANAを使えば必要な情報を必要なときに得ることが可能になる」と、新製品の意義を語った。
新製品の技術的な特徴については、SAP SE エグゼクティブ・バイスプレジデント プロダクト&イノベーション S/4 HANA責任者 ヴィーランド・シュライナー博士から説明が行われた。同博士は、最大の特徴として、「データモデルの簡素化」を挙げた。これにより、データ量の削減、スループットの向上、高い柔軟性が実現される。例えば、ERPの一般的なデータベースのデータ量が7.1TBとすると、S/4 HANAでは0.8TBまで減らすことができ、スループットは3倍向上するという。
そのほかの特徴としては、「導入時のガイド付き設定機能」「Fioriをベースに開発されたユーザビリティにすぐれたインタフェース」「OLAPとOLTPの統合」などがある。
S/4 HANAは「パブリッククラウド」「マネージドクラウド」「オンプレミス」という3つのエディションから提供される。パブリッククラウドのライセンスはサブスクリプション形式で提供され、価格は同社の第1四半期末に発表される予定。
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