2015年2月12日 11:23
猫の柄はもともと1種類しかなかったって本当? - 獣医師が解説
猫の毛柄、何パターン思いつくでしょうか。キジトラ、茶トラ、真っ白、真っ黒、キジ白、茶白、足だけ白、三毛、二毛など沢山ありますが、淡い色のカラーや、縞模様の違いを細かく分けると50種類以上にもなります。しかしもともとは1つの柄、キジトラの猫しかいなかったのです。
○猫のミイラを調べたら全てキジトラだった
古代エジプトでは猫を崇拝し、遺体をミイラとして保存していました。発見された猫のミイラを調べたところ、砂漠や草原など生息地域により、若干色のつき方に違いはありますが、全てはキジトラであることがわかりました。これは猫の祖先といわれるリビアヤマネコと同じ柄です。
キジトラは英語でブラウンマッカレルタビーと呼び、黒と茶色からなり、額にM字の模様、頬にヨコシマ、体に緩やかなカーブを描くタテジマ、そして足や尻尾を囲うようにシマシマが入っています。
○キジトラもサバトラもマッカレルタビー
マッカレルは日本語で「サバ」を意味し、体の模様がサバに似ていることに由来します。
ここでややこしいのがサバトラです。日本語のサバトラはシルバーマッカレルタビーのことで、こちらは白と黒のマッカレルタビーです。色が違いますが、キジトラもサバトラもマッカレルタビーなのです。