ディズニー作品の舞台で登場する"森"の意味とは? - 歴代作と最新作を比較
ディズニーを代表するプリンセス作品といえば、『白雪姫』『眠れる森の美女』『塔の上のラプンツェル』。これらは、時代とともに移り変わってきたプリンセスストーリーだが、どれも"森"が舞台となっている。
『白雪姫』では、主人公の白雪姫は毒りんごで謀殺されるが、直前まで彼女をかくまっていた森に住む小人たちは、ガラスの棺に彼女の遺体を安置してそばを離れず、その後、王子のキスで白雪姫は目を覚ます。『眠れる森の美女』では、魔女に死の呪いをかけられた姫は、森で隠れて暮らすも眠りに落ち、こちらも王子のキスで目を覚まして幸せになる。この2作品において、森は、主人公を包み込む"優しさ"を表している。
一方、『塔の上のラプンツェル』の森は、ラプンツェルが初めて踏み出す"外の世界"の象徴。
王国の森の奥深くにそびえる高い塔に暮らしていたラプンツェルは、塔の外に出ることを禁じられていたが、ある日偶然現れた盗賊フリン・ライダーを説得して、深い森を抜けて外の世界に踏み出し、自由を手に入れる。
そして、『イントゥ・ザ・ウッズ』で描かれる森について、監督のロブ・マーシャルは「物語の中の森はある意味、人生のサイクルのようなもの。私たちは成長すると、人生とは自分が思い描いていたものとは違うことを知ります。それは誰しもが経験しなければならないもので、決して近道はないということを知るのです」とコメント。本作における森は、人生における数多くのもののメタファーであり、夢を見つけるための場所、願望を遂げるための場所、恐怖を沈めるための場所、そして、成長することができる場所なのだ。
(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.