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Windows 8.1ミニTips (103) 特定のユーザーフォルダーを別ドライブに移動する

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Windows 8.1ミニTips (103) 特定のユーザーフォルダーを別ドライブに移動する
Windows Vista以降、一部のユーザーフォルダーはプロパティに「場所」タブを用意し、そのフォルダーが存在する場所を移動させる仕組みが加わっている。例えば、SDメモリーカードをタブレットに装着し、ドキュメントフォルダーを移動することで、Cドライブの空き容量を確保する使い方などに便利な機能だ。

だが、その設定は各フォルダーから実行するため、すべての場所を確認するのは難しい。そこで今回は、移動可能なユーザーフォルダーを別ドライブに移動する方法と、設定可能なフォルダーを紹介する。

「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。

○フォルダーのプロパティ、「場所」タブを使う

フォルダーを別ドライブに移動する手順は簡単だ。フォルダーのプロパティダイアログにある「移動」タブから、異なるドライブを選択するだけでよい。最近はホストドライブにSSDを採用するPCが多いが、大量のデータを格納するのであれば、やはりHDDの方が容量やコスト面で優れている。


ここでは例として、ドキュメントフォルダーをDドライブに移動する手順を紹介しよう。なお、一部のフォルダーは初期状態で表示されないため、第22回や第24回の記事を参考に、すべてのファイル/フォルダーを表示する設定に変更して欲しい。

下図のとおり「場所」タブには、現在のフォルダーが存在する場所が示されており、既定は「%USERPROFILE%\Documents」フォルダーとなる。

「移動」ボタンを押すとコモンダイアログが起動し、移動先となるフォルダーの選択をうながされる。コモンダイアログ上からも新規フォルダーを作成できるため、ここでフォルダーを作成した方が簡単だ。

移動先のフォルダーを選択し終えると、「移動」タブで示したフォルダーも同時に変化する。最後にファイル/フォルダーの移動確認をうながすメッセージが現れるので、実行を意味する「はい」ボタンを押せば操作完了だ。

下図はユーザーフォルダーから開いたドキュメントフォルダーと、Dドライブからたどって開いたドキュメントフォルダー。
ご覧のとおりアドレス欄が示したパスは異なるが、フォルダーの内容は同じだ。このような手順で一部のフォルダーは移動できる。

ただし、リムーバブルディスクへ移動する際は注意が必要だ。OS起動時にそのドライブが存在しないと、誤動作の原因となりかねない。もちろんOSが稼働中にリムーバブルディスクを着脱することも避ける必要がある。この点に注意して、本機能を利用して欲しい。

○移動可能なフォルダーをチェックする

プロパティに「移動」タブが現れるフォルダーは、一部に限られる。少々難しい話になるが、対応するフォルダーの場所情報は、レジストリの「HKEYCURRENTUSER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders」キーなどに格納されている。
前述の手順は、ファイル/フォルダーの実体を移動し、格納情報を書き換えているにすぎない。この連載ではレジストリの操作は扱わないが、突如「移動」タブが消えてしまうようなトラブルに見舞われた場合、構造を知っておけば対処することも可能だろう。

ダイアログから変更可能なフォルダーは下記にまとめたが、一部のユーザーフォルダーを移動させると、Windowsストアアプリが正常に動作しなくなる場合がある。このトラブルが発生したときに、当該フォルダーを元の場所へ戻しても回復しないケースを確認している。少々面倒だが、システムドライブをバックアップしてから試すと安全だ。

阿久津良和(Cactus)

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