モバイルでクロスプラットフォーム化を促進するMicrosoft - 阿久津良和のWindows Weekly Report
Satya Nadella氏がCEO(最高経営責任者)に就任した2014年2月から1年が経過した。以前のMicrosoftと同じ企業とは思えないほど、その姿勢やアクションは大きく変化し、日本マイクロソフト関係者の言葉の端々からも戸惑いと期待とが伺える。
Nadella氏が発したキーワード「モバイルファースト、クラウドファースト」は、人々が持ち歩くデバイスだけではなく、出向いた先にあるデバイスを含むモバイル、そして、これらがすべてクラウドへ常につながった世界をMicrosoftが目指すというものだ。そこにはデバイスはもとよりOSというプラットフォームの仕切りすら存在しない。その姿勢をよく現しているのが、iOS/Android向けのアプリケーションやサービスだ。
以前のレポート記事でも紹介したように、クロスプラットフォームに対する取り組みはOfficeチームが特に際立っている。もちろんOSのような縛りが存在しないからこそフットワークも軽く、iOSやAndroidといった他のOS版をリリースできるのだろう。
Officeチームはさらにオンラインストレージという分野でもクロスプラットフォーム化を推し進めている。