成長加速などに伴ない、持ち直しが見込まれるメキシコ・ペソ
2月20日に発表されたメキシコの2014年10-12月期のGDPは市場予想どおりの前年同期比+2.6%と、伸びが2四半期連続で高まり、12年10-12月期以来の水準となりました。そして、14年の通年での成長率は前年比+2.1%と、13年の成長率を0.7ポイント上回りました。
14年10-12月期は、米国を中心とした外需を支えに、製造業が前年同期比+4.6%、商業も+5.4%と高い伸びとなりました。加えて、建設が+5.9%、サービスも+2.9%と、ともに伸びが高まり、内需の持ち直しを示唆しました。メキシコのGDP成長率は13年以降、低迷が続いていましたが、同国の輸出の8割近くを担う米国の景気拡大からの恩恵が強まると見込まれることに加え、国内でも、6月に連邦下院議員中間選挙および統一地方選挙を控え、地方での公共投資の拡大が見込まれることなどから、15年1-3月期以降は前年同期比+3%を超える成長が続くと予想されています。そして、15年通年の成長率は前年比+3.2%程度に高まると見込まれています。
なお、メキシコ中央銀行は景気下支えを狙い、14年6月に政策金利を過去最低の3.0%に引き下げたものの、その後は現状維持を続けています。