燃焼効率を維持しながら高パフォーマンスを発揮 - ランナーに”新しい糖質”
20代の頃と同じように飲食しているだけなのに、30代に突入してから5年の間に10キロも太ってしまった。これはイカン。これは運動しなきゃダメだ。ということではじめたのがランニングだ。
先日は千葉で開催されたハーフマラソンの大会に出場したりして、それなりに趣味と呼べるような状態になってきた。
体重もちょっとだけ軽くなったし、良いことが多い。走った後に食べるラーメンが美味しくて、つい食べ過ぎてしまうのが悩みの種であるが……。
さて、そんな私がある日のお仕事で知った「パラチノース」という糖質がある。摂取後の血糖値の上昇が緩やかな天然の糖で、糖尿病患者向けのデザートからスポーツシーンでのエネルギー補給食品まで幅広く使用されている。
そこで今回は、筑波大学の「減量教室」などで肥満者の減量支援に取り組まれている田中喜代次教授に減量や運動とパラチノースの関係についてお話を伺った。
○脂肪燃焼効率を維持したまま栄養補給ができる?
――ジョギングなど長時間のスポーツを行う場合、パフォーマンスを維持するためにも運動中の糖質摂取が重要だと思います。しかし一方で、せっかく減量効果を期待しているのに甘いものを食べるのは目的に反する部分もあると思います。「糖質摂取」と「減量のための運動」の両立について、どう考えればいのでしょうか?
「運動した後は疲れを感じますよね。
疲労回復にはカロリーがある甘いものが適していますが、血糖値を速やかに上げる糖を摂ると、有酸素性運動で高まった脂肪燃焼が抑制されてしまいます。パラチノースのような、血糖値を緩徐に(スローに)上げる糖であれば、高まった脂肪燃焼効率を維持したまま栄養補給、疲労回復ができる効果が期待できます」
――なるほど、パラチノースであればその両立をサポートできるということですね。減量に向いているのはやはり有酸素運動なんでしょうか。
「ジョギングなどの有酸素性運動を毎日、長時間おこなうことで減量の効果が最大になります。ただし、同時にケガの可能性も高まりますので自分に合った種目、回数、時間を見つけて、運動自体を楽しむのが良いですね。日々の食生活においても、吸収速度が遅い(スローな)糖質を取り入れ、かつ代謝を落とさずに脂肪燃焼を促進する体づくりを心がけましょう。パラチノースを使った食事は腹持ちが良くなり、運動だけでなく仕事が楽に感じるなどの副次的な効果が期待できますね」
――糖質の摂取が仕事のパフォーマンスにも影響するとは、少し驚きました。最近は特に減量に対する社会的な興味・関心が高まっています。
これからも継続的な運動や食生活の見直しによって、適性な体重を維持できるよう努めていきたいです。有難うございました。