ドコモ、4.5Gbpsの超高速「5G」通信に成功 - 東京五輪での提供を目指す
NTTドコモは2日、神奈川県横須賀市において2月17日に実施した第5世代移動通信方式(5G)の屋外実験で、受信時4.5Gbps以上の高速データ通信に成功したと発表した。エリクソンと共同で行われた同実験は、5Gが目指す性能を実現するための第一段階と位置づけられており、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまでにサービスの提供開始を目指す。
実験は、神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで行われ、局所的なエリアをカバーするスモールセル環境での通信を想定し、屋外に設置された基地局(光張り出し構成)と測定用車両に搭載した移動局装置(携帯電話機に相当)を用いて実施された。周波数は15GHz帯、400MHz帯域幅、MIMOは最大4ストリーム、移動速度は時速約10kmという環境下で、最大受信速度は4.58Gbps、半径100m以内では平均2Gbps以上を記録した。
6GHz以上の高周波数帯の電波は、減衰が大きく遠くまで届きにくい性質を持ち、移動通信サービスでの利用が難しいとされてきた。5Gが実現するにはより多くの周波数帯域幅が必要となるため、ドコモではこうした技術検証実験を行っているという。