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国内販売される「Windows Phone」はどうなる? マウス、プラスワン、京セラがMWCで出展

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国内販売される「Windows Phone」はどうなる? マウス、プラスワン、京セラがMWCで出展
●マウスコンピュータはLTE対応の5インチ端末に
スペイン・バルセロナで開催中の世界最大級のモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2015」では、国内企業がWindows Phoneを搭載したスマートフォンを紹介しており、再び国内市場にWindows Phone端末がお目見えすることになりそうだ。

今回、Windows Phone端末が紹介されていたのは、マウスコンピュータ、freetelブランドのプラスワン・マーケティング、京セラの3社。前2社は発売が決まっており、京セラはまだ参考出展という扱いだが、いずれもWindows Phone搭載スマートフォンを開発する国内メーカーが現れてきた形だ。

マウスコンピュータが公開したのは、現在開発中のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンの試作機。5型のディスプレイを搭載し、LTEに対応してミドルからバリューゾーンを狙っており、今後発売に向けて開発を進めていく。

現時点では試作機ということで、スペックは非公表の部分が多い。ディスプレイは5インチ1280×720ドットということは変わらないそうだが、タッチパネル部分は、戻るキーなどをハードウェアにするかソフトウェアにするかは決まっていないという。

試作機の情報を見る限りは、チップセットはクアッドコアMSM8916を採用するSnapdragon 410、メモリは1GB、ストレージは8GBだったが、この辺りもまだ決定というわけでもないようだ。


LTEの対応周波数も現時点では非公表だが、日本市場に特化した端末ということで、一般的に日本で使われている周波数帯はサポートする模様で、FDD LTEのサポートになるという。

OSはWindows 8.1 Update。発売時期は未定で、今後登場するWindows 10に関しては、「できる限りアップデートを提供したい」考えだが、Windwos 10のアップデートに関しては技術的な部分で不明な点もあり、状況を見て判断する方向のようだ。

●プラスワンはマウスよりもスペックの詳細を公表
プラスワン・マーケティングが出展していたのは、開発コードネーム「Ninja」というWindows Phone搭載スマートフォン。OSにはWindows Phone 8.1 Update、チップセットにはMSM8916のSnapdragon 410、メモリ1GB、ストレージ8GB、5インチのHD(1280×720)ディスプレイを搭載していた。展示品自体はすでに量産の前段階のレベルで、完成版に近い状態だという。

発売は「夏前」の予定だが、「できるだけ早期に発売したい」とのことで、前倒しも検討する。価格は2万5,000~3万円程度になる見込み。
LTEにも対応。基本的には同社もSIMを提供しているので、ドコモの周波数帯はサポートする予定。

発売時期的にはWindows Phone 8.1での提供になり、Windows 10に関しては「できるだけアップデートをサポートしていきたい」とのことだが、現時点でアップデートがどういう形になるか分からないため、確実な返答はできない状況のようだ。

●京セラはタフネススマホを参考出展
京セラが出展していたのは、Androidを搭載したタフネススマートフォンのOSをWindows Phone 8.1に載せ替えた参考出展の端末。もともと同社のタフネススマートフォンは、米国の過酷な現場で働くようなユーザーに人気で、それをさらに法人ユーザーに使われているWindowsとの親和性が高いWindowsd Phoneが求められており、その声に応える形で開発を行ったというもの。MWCの会場に出展することで、来場者の反応を聞き、実際に商品化をするかどうかを決めるという。

現在はWindows 8.1だが、開発のタイミング的にWindows 10が搭載できる場合は、それを採用することも検討するという。あくまで「提案の1つとして反応を見たい」という位置づけだそうだ。


そのため、ハードウェアはベースモデルそのままで、OSだけを載せ替えた形で、特に独自のものを搭載しているわけではないが、評判が良ければ今後、実際に製品化される可能性もある。

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今回、国内メーカー3社がWindows Phoneを出展し、にわかにWindows Phone市場が盛り上がってきた。特に京セラは独自の立ち位置でまだ販売が決まっているわけではないが、ビジネスの現場でWindowsとの親和性が高いWindows Phoneは、やはり根強い要求があり、各社とも特に法人需要に期待する声が聞こえてくる。現時点では、マウスとfreetelからSIMロックフリーのWindows Phone端末が登場することになりそうで、今後国内市場でさらなるWinodws Phone拡大の端緒となるか、今後のマイクロソフトの戦略も含めて、今年1年はWindows Phoneの動向が注目だろう。

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