LibreSSL 2.1.4が登場、Windowsバイナリを提供開始
OpenBSDプロジェクトは3月4日(現地時間)、「LibreSSL 2.1.4 released」において、LibreSSLの最新版となる「LibreSSL 2.1.4」を公開したと伝えた。今回のバージョンには、libtls APIの改善、特権分離状態のプログラムをビルドするための新しい機能の追加などが取り込まれている。
加えて、WindowsプラットフォームでLibreSSLが利用できるようにWindowsプラットフォーム向けのバイナリパッケージが同梱されている点も注目される。機能の追加や改善、不要なソースコードの削除以外には、脆弱性の修正なども取り込まれている。
LibreSSLはOpenSSLの脆弱性「Heartbleed」の発覚以降、OpenBSDの開発者らがOpenSSLから派生させたSSL/TLS実装。OpenSSLから不要なソースコードを削除するとともに、セキュアではない構造や実装をより安全な実装へ置き換える作業を進めている。
OpenBSDの開発者らはセキュリティを重視して開発を進める傾向があり、OpenSSHをはじめ開発者らの成果物はさまざまなプラットフォームで重要なツールとして活用されている。