愛あるセレクトをしたいママのみかた

MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 11 Retina以外は選びがたい… MacBook Proの買い換え検討と決め手

マイナビニュース
MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 11 Retina以外は選びがたい… MacBook Proの買い換え検討と決め手
●3月9日のSpring forwardイベントを前に……
現在筆者が使っているMacBook Proは2012年に購入した15インチRetinaディスプレイモデルだ。Core i7 2.6GHzを備え、メモリは8GB。512GBのストレージの残りは30GBを切るようなレベルで推移している。

まだまだ現役マシンとして使い続けることは可能だ。筆者が購入した中で、初めてハードディスクではなくフラッシュドライブを搭載したMacで、物理的に支障が出るパーツがほとんどない点も、長く安心して使い続けられる理由であろう。OS X Yosemiteをインストールしても、これまで通り快適に利用できている。ただ、仕事道具でもあり、「壊れるギリギリまで使う」のはリスキーだ。また飛行機で頻繁に移動する生活に変わったため、15インチモデルではなく、もう少し「軽快なメインマシン」を検討したいところだ。


ちょうど、3月9日のSpring forwardイベントも開催されることだし、どういうマシンだと条件に見合うか、自分の基準を整理しておくと良いだろう。

お題

【MacBook Proからの買い換えマシンを考える】

解決策

→ディスプレイとグラフィックス性能を軸に、検討する

●買い替える条件にあったマシンがない!(2015年3月8日時点)
○十分に速い、昨今のMacBook Airシリーズ

2014年4月にリリースされたMacBook Air 11インチの最も安いモデルを1週間使ってテストしたことがあった。

Haswell Refresh世代のCore i5 1.4GHzプロセッサとメモリ4GBを搭載したモデルは、2年前の15インチMacBook Proよりもあらゆる面で快適だった。同じプロセッサを備えた最も安いiMac 21.5インチモデルも、同じ結果だった。この結果には少しショックだったことを、記憶している。もちろんこれがテクノロジーの進歩だ、とわかっている。ただ、2012年当時、3倍弱の価格のMacBook Proよりも、米国の売価で1000ドルを切る最新マシンの方が速かったからだ。

それでもきびきびと動く最新マシンを前に、「これでいいじゃないか!」と叫びたくなるような、そんな経験だったのだ。
○Retinaディスプレイ問題

例えiMovieの編集の時に、新しく安いモデルの方がスムーズであっても、筆者にとってはまだ2012年モデルのMacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルの方がアドバンテージがあった。快適な廉価モデルのMacBook Airだったが、やはりディスプレイがものを言う、と思ったのだ。ここ数年で、筆者の「良いコンピュータ」の価値観が変化したことにも気づいたのだ。

iPhone、iPadがRetinaディスプレイを搭載していたから、MacでもRetinaディスプレイで使いたくなった。そこで、2012年にMacとして初めてRetinaディスプレイを搭載したMacBook Proを使うことに決めたのであった。慣れというのは怖いもので、一度RetinaディスプレイでMacを使ってしまうと、そうでないモデルを使う際に生じる文字のぼやけた輪郭がどうしても気になってしまって。

Retinaディスプレイは写真やビデオをも美しく表示することはもちろん、文字の表示も別次元のモノへと高めてくれるのだ。

○グラフィックス性能の充実は、これからか?

個人的には、15インチMacBook Proはメインマシンとして充分なサイズと性能を発揮してくれて、しかもRetinaディスプレイでの表示を楽しむことができた。
一方で、「軽快なメインマシン」という条件には当たらない。

15インチのMacBook Proの場合、デスクではスタンドに載せ、外部キーボードとBluetoothのマジックトラックパッドを使っている。すると、背筋が伸びてまっすぐな姿勢で快適に仕事ができる。

ところが、これより小さなマシンでは、デスクスタンドに載せると画面が小さすぎるため、おそらく外付けディスプレイが必要になる。例えば24インチ前後のディスプレイを使えると良いが、もしこちらもRetinaと同等の表示にこだわるとすれば、4Kディスプレイ、ということになる。

ここでまた別の問題が生じる。2014年2月末時点で、外部4Kディスプレイに対応するMacBookシリーズは、2013年以降のRetinaモデルのMacBook Proしかない。

しかも、もし60Hzで表示したい場合、結局2013年以降の15インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデルしか選択肢がないのだ。
また、重たい15インチモデルを選ばなければならないのでは元も子もない。

ということで、昨年からしばらく、あまり積極的に買い換えを検討しない、「ステイ」している状態になってしまっている。

●ディスプレイ周りの性能向上がカギ
○Retina + 4KのAirに期待

冒頭にもあるように、現状そこまでマシン性能に不満があるわけではないので、すぐに買い換える必要がないが、筆者にとってのMacのノート型モデルに対する条件は、どちらかというとディスプレイ周りの環境に絞られてきたことがわかった。

PC業界全体のトレンドとして、そこまで高い要求ではないとも思うが、2015年に登場するMacBook Airについては、ぜひ、「Retinaディスプレイのサポート」と「外部4Kディスプレイのサポート」の2点をお願いしたいところだ。

iMac 5K Retinaディスプレイモデルのように、単体の5KディスプレイよりもiMacの方が安い、という逆転現象が起きているように、Appleの価格設定によっては、4KディスプレイプラスαでiMacになってしまう、ということもあり得るだろう。

その場合、Retinaディスプレイ搭載のMacBook AirとiMacの2台体制になる。もし筆者と同じようなニーズを持っているユーザーがいた場合、あるいはAppleがこうしたユーザーをたくさん作り出すことができた場合、Macの販売台数はかなり伸びることも考えられる。

昨今、iCloudなどのクラウドサービス、iTunes Matchによるクラウド音楽ライブラリ、Mac App Store空のアプリのインストール、DropboxやEvernote、そしてOS X Yosemiteから搭載されたマシン間での連係機能があれば、さほど不便もなくなってきたのかもしれない。


松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード