愛あるセレクトをしたいママのみかた

Apple Watchで儲かるのかがまだ見えてこない - 私はこう見るApple発表会

マイナビニュース
Apple Watchで儲かるのかがまだ見えてこない - 私はこう見るApple発表会
●Apple Watchアプリの可能性は?
Apple Watchの具体的な価格と販売スケジュールが、ついに発表された。詳細は当該記事を参照していただくとして、本稿ではスペシャルイベントの発表内容をもとに、Apple Watchというデバイスについて考えてみたい。

なお、言及するのはアプリなどサードパーティーが関与できるものに止めておきたい。Apple Watchというデバイスそのものではなく、Appleならではの(UIデザインや操作性における)作り込みがあることを前提に、iPhone/iPadに比べどの程度の規模のエコシステムを作りあげるか、下世話な表現でいえば"儲かるかどうか"が、本稿のテーマだ。

○「アプリ」という可能性

スペシャルイベントでは、Apple Watchは汎用性あるデバイスに位置付けられた製品なのだということを再確認できた。Apple Payを利用した支払い、iPhoneへの着信を受ける処理、Siriによる音声認識……いずれのデモも、Apple Watchというデバイスの広い用途と可能性を感じさせるものだ。多くのセンサーを内蔵するだけに、ヘルスケアやホームセキュリティの用途がクローズアップされがちだが、Appleはそのように定義していないことがわかる。

このデバイスに広い用途と可能性をもたらす手段は、間違いなくソフトウェア、すなわち「アプリ」だ。
iPhone/iPadがそうだったように、サードパーティーの参加を促すことでアプリ市場が活性化し、その流れがデバイスをけん引していく。iPhone/iPadのみならず、スマートデバイス全体がこのビジネスモデルを踏襲していると言っていいはずだ。

しかし、スペシャルイベントでは「WatchKit」に大きな進展が見られなかった。ここでいう大きな進展とは、たとえばネイティブアプリ開発の具体的な道筋を示すこと、サードパーティーにもDigital Crownやセンサー類へのアクセスを認めること、可能性を感じさせる新APIを発表することだが、今後「Apple Watchアプリ」がどう展開されるか、アプリの効能を熟知しているはずのAppleなだけに、いろいろな切り口で見せてくれてもよかったのではないか。

もっとあからさまに言えば、スペシャルイベントで紹介されたアプリは"儲かりそう"な印象に乏しい。WatchKitで実現できるかどうかは別として、Apple Watch側から(In-app Purchaseで)オプションを購入するとか、iAdのデモを流すとか……特に後者は、アフィリエイトプログラムを利用できるかどうかいまだ不明なだけに、気にかけている開発者は少なくないはず。

開発者イベントではないから仕方ない部分はあるが、Apple Watchの発売は45日後に迫っている。企業デベロッパーはともかく、個人デベロッパーが腰を据えてアプリ開発に取り組めるようになる日は、しばらく先になりそうだ。


●Apple Watch向けアクセサリは?
○アクセサリ市場はどうなる?

Apple Watchで気になる点がもうひとつある。それは「アクセサリ」、現在iPhone/iPad向けにケースやケーブルなどさまざまな製品が販売されているが、同様の市場がApple Watchにも生まれる可能性は高い。アクセサリの充実は、エコシステム全体にも好ましい影響をもたらすはずで、当然Appleも「Made for Apple Watch」プログラムを一切考えないということはないだろう。

しかし、今回のスペシャルイベントでは言及されなかった。なぜ? 完全な推測だが、いくつか可能性を考えてみたい。

ひとつは、時期尚早であること。Apple Watchのブランディングはこれからの話、発売早々サードパーティー製のループが溢れかえってはコントロールが難しくなる。腕時計というファッション性が高いカテゴリなだけに、Made for iPhone/iPadよりブランドイメージを大切にしたいという考えがあっても不思議ではない。
ファッションブランドなどとタイアップしつつ、小出ししてくる可能性もあるのではないか。

もうひとつは、そもそも「Made for Apple Watch」を展開しないこと。放っておいても(Made for Apple Watchロゴのない)サードパーティー製アクセサリは出てくるだろうが、Appleがそれを関知しないというやり方もアリだ。

慎重に検討中という可能性もある。腕時計には機能劣化がないファッションアイテムとしての側面もあるため、次期以降のモデルでも変わらず使えるよう、サイズや素材を含め仕様を定義しているのかもしれない。200万超えのモデルがラインナップされたということは、長年使えるアクセサリが提供されると期待していいのだろう(iPhone/iPadのように2~3年で賞味期限が過ぎることはない……と思いたい)。いずれにせよ、Apple Watchには物理的なインターフェイスが存在しない。クリティカルな処理が必要なだけに、充電ケーブルの製造をサードパーティーに認めることもないだろう。
サードパーティー製アクセサリが認められるとすれば、ファッション性の高いものが中心となるはず。そんな"生モノ"をAppleがどのようにビジネスに取り込んでいくか、当面見守りたいと思う。

提供元の記事

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード