サグラダ・ファミリア、初の可搬型データセンターを設置
Schneider Electricは3月5日、サグラダ・ファミリアで初となるカスタマイズ式の可搬型データセンターを竣工したと発表した。
スペイン・バルセロナの教会 サグラダ・ファミリアは、年間約320万人にものぼる観光客の管理とセキュリティ維持のために、これまでの小規模サーバールームを、より強固なデータセンターへとアップグレードする必要があった。しかし、サグラダ・ファミリアは、現在も建設途中であり、経時的に移動する建設区域にはデータセンターを設置することができないという問題を抱えていた。
そこで同社は、必要なときに容易に移設することができ、また観光客や建設の邪魔にならないよう設置スペースを最小限としたカスタマイズ型のデータセンターを設計・製造。同データセンターは、ラックおよびUPS、配電機器、空調機器、マネジメントアプリケーションがプリインストールされたものをモジュールとし、すぐに設置できる状態で納入された。移動式のデータセンターモジュールやインフラ機器を運用するため、電気的・機械的な切り離しも容易にできるようになっている。
同データセンターが施行されたことで、今後サグラダ・ファミリアは、周辺に250個以上の監視カメラを設置し、デジタルチケットや認証、入場ゲートなどの新しいシステムに対応していく予定だ。
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