木星の衛星ガニメデの地下に深さ100kmの海 - NASA
アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月12日、木星の衛星ガニメデの地下に地球の海よりも多く水を有する海が存在すると発表した。
ガニメデは太陽系で最も大きい衛星で、独自の磁場を持つため、オーロラが発生する。研究グループは今回、ガニメデのオーロラの"ゆらぎ"をハッブル宇宙望遠鏡を用いて観測し、地下海の存在を突き止めた。研究グループは「オーロラは磁場にコントロールされているため、オーロラを観測すれば磁場について知ることができる。磁場について知ることができれば、ガニメデの内部がどうなっているのわかると考えた」と説明した。
推定によるとガニメデの地下海は深さ100km(地球の海のおよそ10倍の深さ)で、厚さ150kmの氷に覆われているという。研究グループは「今回の成果は地球以外に生命が存在する可能性をさらに広げるものだ」とコメントした。