あなたのiPhoneは5年間でどう変化しましたか? - AppBank宮下泰明氏(前編)
iPhoneの登場以来、ずっとiPhoneを使い続けているユーザーは多い。果たしてiPhoneの魅力とはどんなところにあるのだろうか? また使い始めに比べ、どう変化しているのか。本稿では、5年前に「あなたのiPhone見せてください!」でお話をうかがったAppBankの宮下泰明氏に改めてiPhoneの使い方を聞き、使い方の変化などをインタビューを前後編に分けてお届けする。
○「LINEマンガ」には過剰課金
――よく使うアプリとして、5年前は「Fit for Rhythm」、「モダンコンバット2:Black Pegasus」を挙げていましたが、今はどんなアプリを使っていますか?
宮下:今は「LINEマンガ」を使っていますね。月2万から3万くらいと過剰課金しています(笑)。
――「LINEマンガ」のどのあたりに魅力を感じていますか?
宮下:インターフェースです。スタンプも欲しいわけではないですし、読みたい本もインターネットで探すので。余計な機能がないところがいいですね。
――「LINE」自体は使っていますか?
宮下:アカウントは持っているのですが誰ともやっていないです。他の人との連絡も基本的にメールだけで。まとめて返信したいので、メールのように情報がひとつのところにないと嫌なんです。それにプライベートの時間もそんなに持っていなくて、プライベートの時間をコミュニケーションに費やしたくない。だから「連絡はすべてメールにして」という気持ちです。
●5年間で宮下氏のベストアプリ5に変化が!
○5年経ってよく使うベストアプリ5に変化は?
――5年前はよく使うアプリ5選として「Fit for Rhithm」、「モダンコンバット2:Black Pegasus」、「App Store」、「カメラ」、「マップ」を挙げていましたが、現在のベストアプリ5を教えて下さい。
宮下:まず、「LINE:ディズニー ツムツム」でしょ。「YouTube」もアプリで見ています。
「Tweetbot」、そして、「OneCam」を使い出しました。
お店(AppBank Store)の社長をやるようになったので、外に行って資料用の写真を撮るんですけど、カメラアプリの中で一番、静音で撮りやすいのが「OneCam」でした。あと、「Hulu」はすごく使っていますね。僕は今、ジムに行って、走りながら「Hulu」を見ています。また、「NHKオンデマンド」も「Hulu」と順番に使っていまして。NHKの朝ドラを見たいときだけ、「Hulu」を止めて「NHKオンデマンド」を契約しますね。
――5年前、ゲームはFPSにハマっているとお話しされていましたが、今は「LINE:ディズニー ツムツム」のみですか?
宮下:「LINE:ディズニー ツムツム」も今はあまりプレーしなくなってきましたね。それよりも「LINEマンガ」です。
――使い方としてはゲームというよりエンターテイメント全般にシフトしてきているのでしょうか?
宮下:ひまつぶしのあり方でゲームというのは減ってきたと思います。
○クラウドを利用してPC不要な環境を整備
――5年前に比べて様々なクラウドサービスが登場していますが、どんなサービスを使っていますか?
宮下:「Dropbox」は使っていますね。僕はパソコンをよく壊すので、「Google」と「Dropbox」さえあればパソコンはいらない、って状況にはしました(笑)。あと、「1Password」も。その3つさえあれば、この瞬間にパソコンがなくなってもやりなおせる状況にしています。
クラウドというかGoogleそのものがクラウドなので、あまり意図的には使っていないですね。
――有料アプリは今でも購入していますか?
宮下:そんなにインストールしていないです。みんなに任せちゃっているので。
ただ、「LINEマンガ」は毎月2、3万ですけど(笑)。昔に比べてアプリ内課金が増えたと思います。
――ひとつのアプリを買うというわけではなくて。
宮下:そうそう。今ってアプリの事業化ができるようになってきたので、普通の会社が普通に商売するために入ってきて、個人が入れなくなってきたじゃないですか。そういう意味では競争が資本とノウハウの戦いになってきて、だいたい決まった会社がランキングに上がってきているようになったので、成熟してきているのではと思います。
長く使ってもらうとか、長く商売できるアプリがプレーヤーとして出てきたから、一発屋のアプリというのが瞬時の話題を作れるだけじゃ勝てない時代になってきましたね。
出てきたら使うけど、長く続きそうじゃないものはまあ使い続けないです。
ちょっと遊んですぐ終わる感じです。
●待受け画面はファーファから意外なものに変化
○手帳型ケースは大人の証
――昔はケースを使わなくなったと言っていましたが、今はいかがですか?
宮下:使っています。大人になったので(笑)。手帳型のGRAMASにしました。カードケース部分にパスを入れると、そのまま「ピッ」とできるからいいですよね。GRAMASは皮もいいし、作り方もすごくいいです。
――今でもiPhoneをよく落としたりしますか?
宮下:落とさなくなりました(笑)。今、使っているのがiPhone 5sなのですが、5sは“接地面積”が広く、角ばっているので手に引っかかってグリップがいいんですよ。
6にしたら落とすと思う。薄くて細長いから逆に落とすんじゃないかと。何で薄くしちゃったのかな。
――以前はファーファの待受け画面でしたが、変わりましたか?
宮下:デフォルトに変わりました。もうひとつは昔好きだった絵を残しています。ファーファはやめましたね。僕も大人なので(笑)。
――どんな機能やアプリを使うことが多くなったと思いますか?
宮下:「Googleマップ」を使っているのですが、使い方をひとつ自慢していいですか?「Googleマップ」で、自分が食べに行きたいお店のリストをパソコンで登録しまくるんです。
iPhoneからでもいいんですが、パソコンからだったらまとめて保存できるので。
それでどこか街に行ったときにiPhoneで「Googleマップ」を開くと、今いる場所の近くの食べに行きたいお店がすぐに出てくる。外に出るのがちょっと楽しくなりましたね。
後編に続く
本稿は、2015年2月16日に行った取材をもとに作成しています。