イタリアの病院屋上で感動の演奏…バイオリニスト・横山令奈が来日公演
横山はイタリアを代表する作曲家エンニオ・モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」や映画「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマ、そしてビバルディの「四季」などを演奏し、曲が終わるたびに大きな拍手と歓声が上がった。この演奏動画はYouTubeで世界中に配信され、日本にいる音楽関係者の目にも止まり、今回の来日公演が実現することになった。
横山は「コロナ禍にあって医療崩壊ギリギリの状態で持ちこたえていた、私が住んでいるイタリアのクレモナや近隣の町の病院にいる方々、亡くなってしまった方々やその家族、家にずっとこもっているしかないすべての人々に思いを馳せながら、病院の屋上から精一杯演奏しました」と演奏に込めた思いを語り、「“今まで気持ちがいっぱいいっぱいで、張りつめていて泣けなかったけれど、この演奏を聴いてやっと泣けた”という、私自身も励まされるメッセージを沢山の病院関係者から頂きました。そして、その映像が世界中に配信されたことがきっかけで、今回日本に帰って来て、皆さんにその演奏を聞いて頂けることになりました。今の時期に音楽や芸術は不要不急ではないという人もいます。単なる趣味じゃないかという人もいます。