水星の謎に挑む!! - JAXA、水星磁気圏探査機(MMO)の機体を公開(写真20枚)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月15日、初となる大規模な日欧共同ミッションである国際水星探査計画「BepiColombo(ベピコロンボ)」で用いられる日本側の探査機「水星磁気圏探査機(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)」の機体完成を受ける形で、報道陣に向けて機体公開を行った。
同計画のミッションシナリオは、2016年度にフランス領ギアナよりアリアン5型ロケットを用いて打ち上げられ、2024年1月に水星の周回軌道に2機の探査機を投入。約1年(機体の状況次第ではそれ以上)にわたって、水星を観測を行うというもの。2機の探査機はESA(欧州宇宙機関)が製造を担当し表面や内部の観測を行う「表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)」と、JAXAが担当する磁場・磁気圏の観測を行う「MMO」となっている。
MMOは、高さが直径1.8mの円に内接する8角柱形状の高・中利得アンテナを含めて約2.4m(側面パネルの高さは1.06m)、2組の5m伸展マスト(磁場観測用)、2対の15mアンテナ(電場観測用)を有する約280kgの探査機。