事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (190) タクシーにiPadを搭載してデジタルサイネージを導入
最近、街中でデジタルディスプレイが看板やポスターの代わりをしているのをよく見かける。近年急速に普及しているデジタルサイネージ(繁華街や店頭などにネットワークに接続したデジタルディスプレイを設置し、訪れた人に情報案内や広告などを表示するシステム)は、2020年には2,500億円を超える市場に成長すると予測される(FK通信)。複数個所に設置して一斉に情報更新したり目的に応じて個別にコンテンツ配信するなど、様々な表示が可能で、紙媒体と違って回収の手間が不要な点も注目されている。
静岡県浜松市にあるミナミタクシー株式会社(以下、ミナミタクシー)では、全車両30台に、iPad Airを搭載しデジタルサイネージとして活用しているという。乗客は目的地に着くまでの間にiPadから自由に広告を閲覧できる。
○タクシーでデジタルサイネージを実現
導入理由について、専務取締役袴田武氏はこう語る。
「きっかけは、東京のタクシーに乗車した際、デジタルフォトフレームが搭載されていたことです。リアルタイムな情報を流せれば、車内でもっと面白いことができるのではないかと考えました。
そこで、ネットワークに接続できるタブレット機器を利用してデジタルサイネージを展開する構想をスタートさせました」