オフショア開発 - リクルートテクノロジーズが12年越しのチャレンジで得たその極意
海外に開発拠点を置くオフショア開発。コスト面で大きなメリットが見込める反面、開発クオリティの維持や企業風土を伝えるのに難があるといったデメリットもあった。
現在、コスト削減を実現しつつ、国内開発を上回るほどの納期短縮・クオリティ向上を実現しているのがリクルートテクノロジーズ。リクルートグループ全体のサービス・プロダクトの基盤作り、ITの実装、そしてマーケティングを行っている企業である。「リクルートでは2000年頃に一度オフショア開発を試み、かなり手痛い失敗をした経験がある」と、リクルートテクノロジーズの執行役員でITマネジメント統括部兼ITソリューション統括部の片岡歩氏は振り返る。それでもなおこの分野に情熱を注ぎ込んだ意図と、試行錯誤の末にたどり着いた成功の秘訣を聞いた。
○若手の声から、12年ぶりにチャレンジしたオフショア開発
――リクルートテクノロジーズがオフショア開発に着手したきっかけを教えてください。
リクルートグループでは、かつて2000年頃にインドでオフショア開発を試み、かなり手痛い失敗をしたことがあります。
その後は「うちの会社はオフショアに向かないのではないか?」という雰囲気が広がった時期もありました。