SNSで攻撃する人は、運転になると性格が荒くなる人と同じ- 英・研究が報告
ハンドルを持つと性格が激変するドライバーと言えば、こち亀の本田速人巡査のことが頭をよぎるかもしれない。
車のハンドルを握ると性格が激変し、荒っぽくなる人がいるように、普段はまったく普通の人でもフェイスブックやツイッターなどのネット上では激変することがある。こちらの素性が相手にわかりにくく、距離感がある相手に対し、怒りを手軽に解放できる幅広いソーシャルメディアは、利用者を攻撃的にする危険な組み合わせとなるようだ。今回発表された研究結果によると、SNSを頻繁に利用する人ほど、他人に対しての "思いやり" が失われていく傾向にあるという。
英ロンドンにあるサイコロジカル・システムズの臨床部長リチャード・シェリー博士が行った調査によると、ソーシャルメディアを利用する人は、他人との "共感"や"思いやり"が感じにくくなるそうだ。また、怒りに駆られて冷静な判断ができず、攻撃的な対応に出ることもある。
最新の調査では、10人中9人のイギリス人が、オンライン上では実生活よりもすぐ頭に血が上ることを認めており、特に若い人はその耐性が低いことが判明している。
この調査は、フェイスブック、ツイッター、ワッツアップ、インスタグラム、ピンタレストなどの利用者1000人を対象としたもので、メッセージを読む際や投稿の際に性格が変わったことがあるかどうか質問した。