林遣都、のんと初共演で感じた“吸引力”「常に突き動かされた」
俳優の林遣都が5日、都内で開催中の「第33回東京国際映画祭」(TIFF)で行われた『私をくいとめて』(12月18日公開)の舞台挨拶に、のん、橋本愛、大九明子監督とともに登壇した。
綿矢りさ原作×大九明子監督・脚本のコンビで贈る本作は、おひとりさま生活に慣れきり、脳内に相談役Aが爆誕した31歳のみつ子と年下男子による、あと10センチ近づけないふたりを描いた共感度100%の崖っぷちロマンス。みつ子役をのん、みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役を林遣都、そして、のんとの共演が2013年に放送されたNHK連続テレビ小説以来7年ぶりとなる橋本愛が、イタリアに嫁いだみつ子の親友・皐月役を演じた。
林は、のんとの初共演について「初めてお会いして、一緒にお芝居をしてすごく楽しかった」と話し、「普段のおだやかな印象から、お芝居が始まって、本番スタートかかったときに一気に目の色が変わるというか、吸引力があって、常にそこに突き動かされていて、一緒にお芝居していて大事に大事に細かい瞬間を共有できている感覚があってとても楽しかった」と振り返った。
また、多田くん役について「原作から割と膨らんでいて、設定は僕とかけ離れた部分もあって新たに作らないといけなかった」と説明し、「脚本はヒントが少なかったので自分なりに想像して膨らませて現場に臨みましたが、序盤のうちに自分の浅はかな想像を超えた演出が毎日のように飛んでくるので、それが楽しくて仕方なかった」と回顧。
「もっともっと監督の演出のもとで演じたいという思いがピークに達しているところで撮影が終わってしまって、もっといろいろやりたいのでお願いします」と監督にお願いすると会場から笑いが。さらに林は「そんな刺激的な、映像を見たときに、間違いなく今まで自分が見たことのない表情をしていたり、見たことのない自分がいた気がしたので、うれしかったです」と語った。
今年のTIFFでは、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。
全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。『私をくいとめて』は、その「TOKYOプレミア2020」部門に選出されている。
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