桜の撮り方 2015、夜桜撮影を成功させるポイント - 静岡・河津桜まつりで実践
●日没20分後に訪れる最初のシャッターチャンス
春を感じる満開の桜を撮るために、早咲きの名所である静岡県河津町にやって来た。用意したカメラは薄型軽量ボディの高級コンパクト機、キヤノン「PowerShot G7 X」だ。手持ちによる気軽なスナップから、テクニックを駆使した本格撮影まで幅広く対応できるカメラである。今回はさまざまな桜写真の中でも、スマホでは撮るのが難しい「夜桜」に挑戦してみよう。
ライトアップによって夜でも華やぐ桜スポットは全国各地にあるが、ここ静岡県河津町もそのひとつ。毎年2月から3月初旬にかけて開催される「河津桜まつり」の期間中は、川沿いの並木を中心にライトアップが行われ、昼間とは違った妖艶な雰囲気の河津桜を楽しめる。
そんな夜桜を美しく撮るには、なるべく日が暮れる前に撮影場所を下見しておきたいところ。明るいうちに構図やアングルをある程度決めておけば、電柱など余計なものが写り込んでしまう、といった失敗を防げるだろう。
夜桜の最初のシャッターチャンスは日没から20~30分後に訪れる。太陽の光がわずかに残り、空の色が青っぽく写る時間帯だ。完全に暗くなった夜空では、夜桜は力強く、落ち着いた印象になるが、それ以前の青みのある夜空では、より優しく華やかなイメージになりやすい。