千葉県・国立歴史民俗博物館に「ニセモノ」と「ホンモノ」約300点が集結
国立歴史民俗博物館(千葉県・佐倉市)では、約300点もの「ニセモノ」と「ホンモノ」が一堂に集結する企画展示「大ニセモノ博覧会 -贋造と模倣の文化史-」を開催している。会期は5月6日まで(休館日は3月30日を除く毎週月曜日、ただし月曜が祝日の場合は翌日休館)。開館時間は9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)。入場料は一般 830円、高校生・大学生 450円(毎週土曜日は高校生無料)、中学生以下 無料。
同展は、ジュラ紀から現代までの「ニセモノ」と「ホンモノ」約300点を展示するとともに、それらが各時代や地域の人々の暮らしの中で、どのような役割を果たしてきたのかを紹介する展覧会。館内に展示されているのは、室町時代末期~江戸時代前期にかけて茶道具として珍重された「安南陶器」のニセモノ(偽造した発掘現場を撮影し、客を信用させて売りつけた詐欺事件)をはじめ、江戸時代~明治にかけて日本から欧米に輸出されていた「人魚のミイラ」を当時の技術で再現するとともに、ペリーの航海日誌に記された人魚の記述が紹介されている。
また、山口県、兵庫県播州、千葉県の旧家の所蔵品から雪舟、松陰、谷文晁などのニセモノから、それらの地域性を読み解いたコーナーや、商標登録や保護の法制度のなかった江戸時代に氾濫した商品銘のコピーの問題(似印酒)