『マトリックス』から完全進化! ウォシャウスキー監督オリジナル新作『ジュピター』に迫る!
ウォシャウスキー姉弟が監督を務めた映画『ジュピター』が3月28日より公開される。宇宙を舞台にした壮大な作品に仕上がっており、SF映画に新たな金字塔を打ち立てることは確実な本作。ところで、皆さんはウォシャウスキー姉弟という名前に聞き覚えはないだろうか。そう、あの『マトリックス』の監督なのである。今回はウォシャウスキー姉弟の軌跡を追いながら、『マトリックス』以来16年ぶりの完全オリジナル新作『ジュピター』を掘り下げてみよう。
○『マトリックス』の生みの親・ウォシャウスキー姉弟の軌跡
ウォシャウスキー姉弟は、1965年生まれのラナ・ウォシャウスキーと、1967年生まれのアンディ・ウォシャウスキーの2人がコンビを組んで活躍する映画監督だ。2人は実の姉弟で、大学に進学するものの中退。エンターテインメントの世界に飛び込んでいく。
2人の名が最初に世に出たのは、1995年のこと。ワーナー・ブラザースによって公開された『暗殺者』という映画で、2人の脚本が使われたのだ。脚本が認められた2人は、その翌年、今度は『バウンド』で監督としてデビューし、1999年には世界的なヒットとなった『マトリックス』を生み出すことになる。