山本美月、好きなものを好きと言えなかった過去と恩人との出会い「自我がなかった」
最近では肩書に囚われず、自由に仕事を選んでいる人が増えているような気がします。
そうですね。当時の「清純派」というものは、イメージが大切だったのかもしれませんね。私、そういうことに対して、全く分かってなくて、言われたとおりにするしかできなかったんですよね。自我がなかった。最近は自分を出していける場が増えたので、生きやすくなったと感じます。
――そういうところが、最近開設されたYouTubeからも伝わります。タイトルの「山本美月の月の部分」。
これは、モデル、女優、趣味……「どの山本美月も自分」という印象を受けました。
そうです、いろいろな自分も全部自分なんです。YouTubeの自分を「月」に置いただけで。私は「月」だけではないよということを知ってほしい。そういうふうに思えるようになったのは、ここ2~3年。やっと自分を持ち始めました。
○■「何の仕事をするかではなくて、誰と仕事をするか」
――何かきっかけがあったんですか?
きっかけは……何かあったのかなぁ……。
若い時、「幸せであること」は「人から羨ましがられること」だと思っていました。
例えば、「こんなドラマの主演をやってすごい!」