ささきいさお、スタローンの吹き替え声優として「声だけは年を取らないように」
バーニー・ロス(スタローン)率いる傭兵部隊・エクスペンダブルズの戦いを描く本作。Blu‐ray&DVDには、劇場上映されなかった日本語吹き替え版を収録しており、バーニー役のささきをはじめ、玄田哲章、村井國夫、磯部勉、池田秀一、大塚明夫、山路和弘ら豪華声優陣が参加している。そこで、長年に渡ってスタローンの吹き替えを担当してきたささきに、アフレコの様子や歌手・声優としての話を聞いた。
――今回の『エクスペンダブルズ3』のアフレコはいかがでしたか?
「『エクスペンダブルズ』は、躍動感がすごいからね。会話の面白さを表現するのも、なかなか難しい。スタローンの雰囲気を表現するのは難しいんですよ。
年を取ったからって年取った声じゃいけないし、実はその辺が失敗した作品もあります。いつも反省しながら演じています」
――日本語吹き替え版では、主役級の声優陣が集まりましたね。
「全員が1つのスタジオに集まったのは、初めてのことでビックリしました。そういう意味では面白かったです。山路さんや玄田さんは分かってるけど、磯部さんや村井さんは初めてだったので、日本語でどういう風にやるのかなと。スタジオの中はあふれるくらい結構な人数だったので、雰囲気に飲まれてやり過ぎないように気を付けました」
――アフレコ中に苦労したことはありますか?
「僕をはじめ、みんな目が悪くなっていて(笑)。台本の字は小さいしスタジオは暗闇だし。これだけ早い会話があると、画を見ながら台本に目を移すとピントが合わないんですよね。
半分覚えるくらいの勢いでいかないと出来ない。でも、みなさん、それなりに練習してきたみたいで、これだけの作品なのに結構早く終わりました」
――『エクスペンダブルズ』シリーズで出演のみならず、監督・脚本も手がけたスタローンについてお聞かせください。
「スタローンのエネルギーはすさまじい。あれだけのキャストを集めて、監督も脚本もやって、映画への情熱がすごい人。若い時は若い時で精悍さがすごいし、『ランボー』なんて骨折するくらいやってるでしょ?それだけのことをやる人はなかなかいないし、よくやるなぁって思う。服を着てアテレコをやってると、スタローンに失礼なんじゃないかと思うくらい(笑)」
――『ロッキー』や『ランボー』から最新作まで、スタローンの吹き替えを担当されてますが、表現の変化はありますか?
「『ロッキー』のボクシングシーンは、わめきちらすシーンとかアドリブが多かったんです。その頃は、何を言ってるのか分からなかったし、今やれって言われてもできません。でも、この間、久しぶりにボクシングの映画『リベンジ・マッチ』をやった時は、お互いに年を取った同士だから、昔より割と冷静に演じました。
まだスタローンを任せられているから、声だけは年を取らないようにしないと」
――歌手や声優として活躍されているささきさんですが、声を保つ秘訣を教えてください。
「やっぱり元気じゃないとね。週に3回はジムに行くようにしてるし、エアロビクスは息が切れるくらいやってます。運動をしないと声も出なくなっちゃうんじゃないかな?早いセリフは誤魔化せるけど、ロングトーンが難しくなってくるみたいなので、技術でカバーしていかないと。若い頃より響く声が出せるようになったし、僕らの先輩でも現役はいっぱいいるので、まだまだ大丈夫かな」
――今年は、デビュー55周年を迎えるそうですね。73歳の誕生日翌日に、バースデーライブを開催すると聞きました。
「アニメソングやエルヴィス・プレスリーを、30数曲歌おうかなと思っています。そんな数になっちゃって、自分でも大丈夫なのかなって思っていますが。
昔から声は低い方なので、今の方が歌うのが楽になりました。そして、これからの目標は元気でいること。出来る事なら、あと何年か健康で仕事が続けられればと思っています。忙しい時は遊びが出来なくなっちゃうので、釣りに行ったりする余裕も欲しいですね」
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