くらし情報『「日本人は人を騙さんからいい」- 日本の野菜を売り歩いて数十年、ペルー「野菜オヤジ」の働き方』

「日本人は人を騙さんからいい」- 日本の野菜を売り歩いて数十年、ペルー「野菜オヤジ」の働き方

「日本人は人を騙さんからいい」- 日本の野菜を売り歩いて数十年、ペルー「野菜オヤジ」の働き方
大根、牛蒡、白菜、豆腐…。日本食に欠かせないこれらの食材を車にいっぱい詰め、日系人や中国人、在住邦人宅に訪問販売しているディオニシオ・カプチャ・イラリオおじさん(77歳)。ペルー在住者の間では、「野菜オヤジ」「豆腐おじさん」などの愛称で呼び親しまれています。

■これまでのキャリアと今の仕事について教えてください

わしゃアンデスの町、ワンカベリカの生まれでの。13歳の時、一人でリマに出て来たんじゃ。最初はカリャオ(リマに隣接する都市)の日系人、アウグスト・トウヤマさんの豆腐工場で働いた。でもトウヤマさんが工場をたたんで日本に行っちまってよ。わしより年寄りじゃから、もう死んでるかもの。
で、その後リマのヒガシオナさんのとこ、これまた豆腐工場で働いて、1960年ごろからニシヤマさんとこでずっと働いた。今、わしが売ってる豆腐は、ニシヤマさんの豆腐さね。でも雇われの給金は僅かなもんさ。やっぱり自分で売るほうが金になるってんで、それで日本食材の販売を始めたってわけよ。最初は自転車でね。トラックも持ってたけど、酔っぱらって壊しちまった。はっはっは。今のワゴンに変えたのは最近よ。
とにかくわしは、日系人とずーっと一緒に働いてきたんだ。

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