仕事に打ち込んでいたり、生活が忙しかったりすると、結婚や出産はどうしても遅くなりがち。たとえ結婚していても、「子どもはもう少し落ち着いてから」と考えている人も多いのでは? でもそこで気になるのが、妊娠・出産のタイムリミット。「年をとると卵子が老化する」という話もよく聞きますが、一方では40代で妊娠・出産する人もいることは事実。一体何歳くらいまでなら妊娠は可能なのでしょうか? 年齢による女性の体の変化をたどることで、その答えを探ってみましょう。
○卵巣の老化とともに、卵子の質も低下
妊娠や女性らしさを維持するために、非常に重要な役割を果たしているのが「卵巣」です。女性は、生まれてきたときにすでに、卵子のもととなる「原始卵胞」を卵巣にストックしています。初潮を迎えるとこの原始卵胞が成熟し、大体1カ月に1個ずつ卵子として排出されます。これが「排卵」です。
卵巣の働きがもっとも活発なのは、血流量が多く女性として体が成熟した20代半ばから30代前半頃。30代後半からは、卵巣機能は低下していきます。
さらに「卵子」も変化します。女性が生まれたとき、卵巣には数百万個の原始卵胞があると言われています。