Dart 1.9が登場 - 実装をシンプルにするasync機能搭載
Dartプロジェクトは3月26日(米国時間)、「Dart News & Updates: Dart 1.9: The release you’ve been await-ing for」において、Dartの最新版となる「Dart 1.9」の公開を伝えた。「Dart 1.9」は非同期処理をより簡単に記述するための新しい表記が導入されており、従来よりもシンプルでわかりやすくコーディングができるようになっている。
WebアプリケーションやWebサービスでは、あらゆるシーンで非同期処理が必要になる。これまでのバージョンであれば逐次処理を書き、エラーキャッチのメソッドを記述する必要があった。Dart 1.9からは「async」「await」「try~catch」といった新しい式が導入され、非同期処理を直感的かつシンプルに記述できるようになっている。
そのほか、Dart 1.9では、これまで要望の多かったenumのフルサポートの実現、正規表現エンジンの改善(最大で150倍ほど高速化)、複数のプロセッサの利用を前提としたアプリケーションの作成をより容易にするためのIsolate APIの完全実装などが実施されている。