2020年11月22日 10:30
ジャルジャル福徳、又吉と連載並び「比べるものになったらあかん」もがいて見つけた自分流の文章
と経緯を説明する。
3カ月で一度書き終えるも、「原型は5%くらいしか残っていない」とのこと。「最初は、冴えない大学生が気になる女の子にアタックするかしないか、という話でしたが、4年間改稿を重ねていたら、全然違うストーリーに。1か所変えると、どんどん変わっていきました」
大きくストーリーが変わったのは、「ここはなくてもいいと思うのですが……」という編集担当者の提案で全体の半分となる約6万字をカットしてから。「そこから新たに展開をつけたら、話がガラッと変わった感じがしました。ヒロインの女の子との待ち合わせのところで違った設定に変えて書き進めたら、あっという間に6万字復活しました」と、設定を変えてからアイデアがどんどん浮かんだようだ。
どれも福徳の実体験ではないかと思うくらい人と人とのやりとりがリアルに描かれているが、実体験の部分はないという。「登場人物の言葉も、僕が実際にかけられた言葉はひとつもなく、この状況でこの登場人物を救える言葉はなんやろうと考えた言葉です」
主人公との共通点も「大学をそんなに満喫できていなかったことくらい」で、頭の中で0から作り上げたキャラクター。
「自分なりに主人公のキャラを決め、この子はどういう女の子を好きになるのか考えたら、ああいう女の子を好きになるなと。