ルフトハンザ、墜落事故を受けコックピットの新手順導入--認定乗員2人常駐
ドイチェ ルフトハンザAG(以下、ルフトハンザ グループ)傘下の航空各社は3月30日、ドイツ連邦航空局ならびに国内航空各社、ドイツ航空協会(BDL)と協力し、危険を未然に防ぐための措置として新たなコックピット使用手順を導入することを発表した。
今回の対応は、搭乗者150人全員が死亡した、同グループの低コスト航空会社(LCC)ジャーマンウィングスの4U9525便墜落事故を契機にしたもの。新たな手順では、フライト中はコックピットに認定を受けた乗員2人が常駐することが義務付けられている。同グループの旅客航空会社は各国航空当局との協議を行い、可能な限り速やかに新たな手順を導入していくという。
加えて、同グループは安全体制も改善する。メンバー航空会社それぞれの「セーフティー・パイロット」に加え、別途発表するまでの間、新ポスト「グループ・セーフティー・パイロット」を設置。新ポストにはウェルナー・マース機長が即時就任し、現在務めるルフトハンザ ドイツ航空の「セーフティー・パイロット」と兼務する。
マース機長は、全てのフライトの安全に関わる手順の検討と一層の改善について、グループ全体にわたる責務を負う。