フィギュア・無良崇人や村上佳菜子らの世界選手権を、元選手はこう見る
フィギュアスケート世界選手権の男女フリーが3月28日、中国・上海にて行われた。男子は羽生結弦選手が、女子は宮原知子選手がそれぞれ総合で銀メダルとなり、日本人選手の最上位となった。
他の日本人選手たちもそれぞれ奮闘したが、男子は来季の出場枠が2007年以来の「2」に減少することが確定するという結果となってしまった。
四大陸選手権4位などの成績を収め、現在はコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんの目に、出場選手らの演技はどう映ったのだろうか。小塚崇彦選手、無良崇人選手、宮原選手、本郷理華選手、村上佳菜子選手の演技について解説してもらった。
○男子編
小塚選手
今回で7度目の世界選手権出場となり、2010-2011シーズンでは銀メダルも獲得している小塚選手。ショートプログラム(SP)はまさかの19位スタートとなったが、フリーはシーズンベストの152.54をマークし、トータル222.69で総合12位となった。澤田さんは、フリーでは小塚選手の長所が出ていたのではないかと指摘する。
「SPでは本人にとって予想外のミスが相次ぎ、フリーでは1番滑走での演技となりました。開始冒頭にミスはあったものの、それを引きずらず、曲の後半に向けてどんどん気持ちと曲が一体になっていくような演技に見えました。