大人が持ちたい、なんでもできる凄いノート - GeForce GTX 960M搭載の「MB-T710X」
マウスコンピューターの「MB-T710X」は、15.6型ディスプレイを採用したボディに「NVIDIA GeForce GTX 960M」という最新のGPUを組み合わせた、ハイスペックなノートPCだ。ゲームに特化したマシンが欲しいわけではないが、エンタメからビジネスまで幅広く対応できるものがいいという、大人のユーザー向けに作られたこのモデルを、早速試用してみた。
○NVIDIA GeForce GTX 960Mを搭載し、ゲームハードな使い方にもバッチリ対応
マウスコンピューターの製品は、一つのシリーズに同じデザインで構成が違う複数のベースモデルが用意され、さらに購入時にはBTOカスタマイズにも対応。自分好みのマシンを見つけやすいのが特徴だ。今回の「MB-T710X」は「m-Book T」シリーズに属している。
その標準構成は、CPUにインテルCore i7-4710MQ(4コア、2.5GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.5GHz)を採用し、16GBのメモリと1TBのHDDを搭載している。グラフィックス機能はCPU統合のインテルHDグラフィックス 4600と最新のGPU・NVIDIA GeForce GTX 960Mを、負荷が軽い場合は前者、高負荷の場合は後者というように利用状況に合わせて自動的に切り替わるシステム。これにより、消費電力を抑えつつ、ハイパフォーマンスを実現している。
実際の使い勝手も非常にいい。Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT」の実行結果を、「Windowsエクスペリエンス インデックス」の項目にあわせて紹介すると、以下のようになる。
CPUとメモリの値は8.1と十分に高く、処理速度の速さを確認できる。一方、グラフィックスの評価が低めになっているのは、インテルHDグラフィックス 4600のほうが有効になっているからだろう。プライマリディスクの値はHDDとしては普通といえる。
PCの総合的な力を見る「PCMark8」や3D処理性能を測る「3DMARK」の結果はかなりいい。ゲーム用として作られたマシンではないが、十分ゲーミングノートと名乗っていいだけの優秀な値が確認できた。ゲームに特化したモデルではないが、人気の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を3つのモードで動かしてみた。
もちろんこの場合は、NVIDIA GeForce GTX 960Mが有効になっている。結果「最高品質」(1920×1080)でも「とても快適」となり、ゲームにも十分対応できることがわかった。
ベンチマークでは、ノートPCとして上位クラスの性能を持っているといってよい結果が出た。しかし、その価格は119,800円(税別)に抑えられており、コストパフォーマンスも優れている。高性能をリーズナブルに手に入れたい人に、ピッタリのモデルといえるだろう。
●落ち着いたデザインに充実のインタフェースを用意
○紺色の採用などにより、ほかとちょっと違う落ち着いた雰囲気を演出
本体のカラーは、PCとしてはちょっと変わった雰囲気の色だ。トップカバーはクリア層の下に格子状のパターンが描かれたもので、パターンのおかげかグレーがかって見える。しかし横から見たときにのぞく、パームレストやキーボード周りの部分は紺色だ。
実際に開いてみると、紺色のマットな素材に、粗い布目のようなパターンが刻まれており、その感触はサラサラとしていて心地いい。汚れにくい加工が施されているようだ。黒やシルバーといったありきたりの色では物足りなく、派手な赤などは選びづらい。そんな大人のユーザーに好印象なデザインとなっている。
本体サイズはW376×D252×H34.9mm(折り畳み時)。重量は約2.6kgで、見ためのボリュームから想像した重さより軽く感じられた。屋内でのちょっとした移動なら十分対応でき、据え置きで快適に利用しながら、ちょっとした自由度は確保したいという使い方に向いている。
○充実したインタフェースとフルサイズキーボードを搭載
ディスプレイは15.6型の1920×1080(フルHD)で、タッチ機能は搭載していない。
表面は光沢のないノングレアタイプなので、長時間の利用でも目が疲れづらいというのがうれしいところだ。
キーボードはアイソレーションタイプのものを搭載している。テンキー付きだから、表計算ソフトなどテキストや数字を本格的に入力する使い方にもしっかり対応。キーピッチは約19mmで、キーストロークは約2mmと深め。軽いタッチで快適に入力することができた。タッチパッドはバー型のボタンを採用したジェスチャー対応のもの。テンキー付きモデルではテンキーを除いた範囲の中央に配置されていることが多いが、このモデルは全体の中央にある。
インタフェースは、本体右側面にマイクジャック、イヤフォンジャック、USB 2.0ポート×2、光学ドライブを搭載している。
光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブだ。本体左側面には電源コネクタ、有線LANポート、HDMIポート、USB 3.0ポート×2を装備。手前側にはマルチメディアカードリーダーが搭載されている。オフィスや家庭内での通常利用ならまったく不足はないだろう。しかも、ポート同士も適切な距離をとって設置されており、利用しやすい点にも好感が持てる。
○手ごろな価格で手に入る万能マシン
PCを購入するとき、明確な目的を持っていない人も多いはず。毎日持ち運びたいからとにかく軽いものが欲しいならモバイルノートやタブレット、最新の超重量級ゲームで遊びたいならゲーミングマシンを選べばいい。しかしほとんどの人は、ピンポイントの目的のためではなく、オフィスやホームで毎日快適に使えるマシンを求めているというのが実情ではないだろうか。
そうしたユーザーにこそ、「MB-T710X」をオススメしたい。15.6型フルHDのディスプレイとテンキー付きキーボードという組み合わせは、据え置きでの本格的な利用が可能で、2.6kgという重量はちょっとした移動なら無理なく行える。性能的にも、そこそこ負荷の高いゲームも遊べて、映像編集などにも十分対応できる。本機は何かがしたいと考えたときに、PCの性能のせいであきらめることが少ないモデルだ。それでいて手を出しやすい価格設定も大きな魅力。「あまりとがった使い方は考えていないが、なんでもできるPCをリーズナブルな価格で購入したい」、そんな多くのユーザーの要望に応えてくれる一台といえるだろう。
○標準スペック
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2015/3/27(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。