NICT、10億以上のWebページを分析して質問に答える「WISDOM X」試験公開
といった質問では数百件の回答を表示。回答として「人工知能」「交通情報サービス」といった比較的知られているものから、「人気アニメ」「観光資源」「産業地図」「第4の科学」といった、意外なものも表示する。回答元のページにはリンクが貼られ、ユーザーは該当ページに遷移することも可能。なお、回答結果はWebページからの抽出となるため、正確性が低い情報や意図しない情報なども含む可能性がある。
「WISDOM X」の目的は、幅広い回答による「気付き」をユーザーに与え、日常生活からビジネスまでの広範囲にわたるイノベーションを促すこと。従来の検索エンジンでは、例えば「地球温暖化」のような、影響が多岐にわたる質問の場合、必要な情報を特定するには膨大な量のページを読まなければならなかった。このためNICTでは、多様な答えを持つ疑問に、端的に回答を抽出するシステムを研究開発してきたとする。
「WISDOM X」が分析できるWebページは現在10億ページ超。
今後は40億ページまで増加させる予定。なお、システムはデータの更新やアルゴリズムの修正、負荷などで、機能が変更される場合があるという。