リコー、世界数百万規模の複合機データ蓄積のクラウド基盤をOracleで構築へ
日本オラクルは3月30日、リコーが、世界数百万台規模で稼働する複合機のリモート管理サービス「@Remote」から得られるビッグデータの利活用を支えるプライベート・クラウド基盤に「Oracle SPARC T5」サーバーをはじめとするオラクル製品を導入したと発表した。
リコーは世界100を超える国や地域の顧客が使用している複合機の稼働状況や設定情報を顧客管理者にレポートするサービス「@Remote」を提供。
プリント枚数やトナー残量、印刷設定など数千項目を超えるデータを分析して障害の未然検知や品質予測に活かすシステムを、グループ全体で使える新たな共通システムに変更し、同サービスに接続した全機種を対象としたビッグデータを利活用できる環境を整備する必要があった。
また、同データを分析することにより複合機の故障の予兆を検知、「故障に手を打つ対応」から「予兆で手を打つ対応」へとサービス・モデルを転換し、保守点検の訪問件数を最適化、業務効率の改善ならびにダウンタイムの低減など顧客満足度の向上を強化する狙いがある。
リコーは、データを蓄積するオペレーショナル・データ・ストアとして「Oracle ZFS Storage ZS3」