くらし情報『人に聞けない相続の話 (7) 「孫のために毎年100万円ずつ贈与したつもり」は大丈夫?』

2015年4月1日 15:23

人に聞けない相続の話 (7) 「孫のために毎年100万円ずつ贈与したつもり」は大丈夫?

人に聞けない相続の話 (7) 「孫のために毎年100万円ずつ贈与したつもり」は大丈夫?
連載コラム「人に聞けない相続の話」では、相続診断協会代表理事の小川実氏が、その豊富な実務経験をもとに、具体的な事例を挙げながら、相続の実際について考えていきます。

【ケース7】

20年前、長男に孫が生まれました。

初孫という事もあり、嬉しくなって近くの銀行で孫の名前の口座を作り100万円を入金しました。

以来、毎年、孫の誕生日のお祝いを贈る頃、100万円の入金を続けました。

この度、孫が20歳になったので、2,000万円貯まった預金通帳を孫に渡そうと思います。

贈与税の非課税枠は、1年間に110万円と聞いているので、毎年100万円ずつ預金していましたから問題ないと思いますが、このまま渡して大丈夫でしょうか?

【診断結果】

そのまま渡すと695万円の贈与税が、課せられてしまいます。

(2,000万円-110万円)×50%-250万円=695万円

贈与は、自己の財産を無償で相手方に与える意思を示し、相手方がそれに受諾することによって成り立つ片務・諾成・無償の契約です(民法549条)。

つまり、毎年、通帳へ入金する時、(1)お孫さん(親権者である父母)にあげるよと言い、(2)

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