くらし情報『人に聞けない相続の話 (7) 「孫のために毎年100万円ずつ贈与したつもり」は大丈夫?』

人に聞けない相続の話 (7) 「孫のために毎年100万円ずつ贈与したつもり」は大丈夫?

贈与税は、累進税率の適用がきついので、金額が大きくなると税金がビックリするほど高くなります。

しかし、少し工夫をすると、695万円が194万円と約400万円も安くなりますので、上手く賢く年数や人数を分けて暦年贈与を利用してください。

○相続税対策としても、暦年贈与は一番手軽でかつ効果

相続税対策としても、暦年贈与は一番手軽でかつ大変効果があります。

まず、相続税額を計算し、ご自分の財産に対する相続税の税率を計算してください。

例えば、財産が3億円で、法定相続人が子供2人の場合、相続税は6,920万円です。

つまり、6,920万円÷3億円=23%。

何もしなければ、亡くなった時の財産に23%で相続税がかかります。

生前に500万円ずつ2人のお孫さんに5年間贈与すると、48.5万円×2人×5年=485万円の贈与税がかかります。


その後亡くなると、500万円×2人×5年=5,000万円の財産が減っていますので、3億円の財産は2.5億円に減っており、相続税は4,920万円です。
何もしなかった場合との差額は、

6,920万円-485万円(贈与税)-4,920万円(相続税)

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