成田空港第3ターミナルに陸上トラックが現れた理由は? - クリエイティブラボPARTY・伊藤直樹が仕掛けた「空港のデザイン」
●細部にこめられた「LCCらしい」工夫とデザイン
成田空港で整備が進められてきたLCC(格安航空会社)専用の「第3旅客ターミナル」が、いよいよ本日(4月8日)から営業を開始することになり、その全貌が明らかになった。
延床面積6万6,000平方メートル、利用航空機の年間の発着回数は5万回、約750万人の利用者数を見込んでいる。そうした数値的な部分の一方で、色分けされた陸上トラックのような動線、ガラスではなく金網を使用した出発ゲート、450席のフードコートなど、"LCCらしさ"をふんだんに盛り込んだターミナルとなっている。
今回は、この「第3旅客ターミナル」のクリエイティブディレクションを務めたクリエイティブラボPARTYの伊藤直樹さんに、その完成までのお話を伺った。
○PARTYが空港の設計に関わったきっかけ
目の前に現れた伊藤氏は思ったよりも大柄で、「体育会系」が第一印象だった。青い折り返しのついた個性的なシャツにジャケット、7分丈のパンツの下は白と赤の靴下にスニーカーととても爽やかな出で立ちだ。さっそく、第3旅客ターミナルのクリエイティブディレクションに携わることになったきっかけを聞いた。