「Thunderbird 31.6.0」を試す - メール作成でハイライト機能を可能にするHighlighterアドオンも紹介
Mozillaから、Thunderbird 31.6.0がリリースされた。前回のリリース(31.5.0)からは、今回もマイナーバージョンアップはなかった。では、早速、手動でアップデートを行おう。
○Thunderbird 31.6.0のアップデート
バーガーボタンの［ヘルプ］→［Thuderbirdについて］を選ぶ。この時点で、最新版のダウンロードが行われるので、［再起動して更新を完了］をクリックする(図1)。
新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページ(http://www.mozilla.jp/thunderbird/)から［Thunderbird無料ダウンロード］をクリックし、インストーラをダウンロードする(図2)。
アップデートしたThunderbird 31.6.0起動したところが、図3である
今回、行われた修正は、セキュリティアップデートのみで、特にインターフェイスの変更などはない。セキュリティアップデートの内容は、以下の通りである。
アンカー遷移を通じた同一オリジン制限回避［高］
CORSリクエストがプリフライト後に30xリダイレクトを辿ってしまう［高］
resource:// ドキュメントが特権付きページを読み込めてしまう［中］
Fluendo MP3 GStreamer プラグイン使用時の解放後使用［最高］
さまざまなメモリ安全性の問題(rv:37.0/rv:31.6)［最高］
速やかにアップデートしておきたい。
○Thunderbird 38のベータ版もリリース
また、バージョン38のベータ1もリリースされた。これまでもバージョン32～37のベータ版もリリースされてきた。しかし、バージョン38では、次のESR(法人向け延長サポート)のベースとなるものである。したがって、ここでの修正点などが、反映されることになる。たとえば、フォルダペインでは、メッセージ数やサイズが表示されるようになった。
［オプション］→［レイアウト］から変更可能である。他にも既知のバグに対する修正などが行われる予定である。
基本的に新機能は搭載されないので、従来のベータ版よりは安定して使用できるだろう。興味あれば、試してみてもよいだろう。
●ハイライト機能で、メールをめだたせるHighlighterアドオン
○ハイライト機能で、メールをめだたせるHighlighterアドオン
Thuderbirdのメール作成では、HTML形式が利用できるので、フォントサイズの変更や色の指定といったこともできる。今回紹介するHighlighterアドオンは、蛍光ペンを使ったようなハイライト機能を可能にするアドオンである。Thuderbirdでは、テキストメールでの送信もサポートする。デフォルトでHTMLメールは有効になっているが、念のため、確認しておこう。アカウントをクリックし、［このアカウントの設定を表示する］→［編集とアドレス入力］を表示する(図5)。
ここで、［HTML形式でメッセージを編集する］にチェックが入っていることを確認しよう。
早速、インストールから始めよう。アドオンマネージャで「Highlighter」で検索する(図6)。
この例では最初にみつかった。［インストール］をクリックし、Thuderbirdの再起動後にHighlighterアドオンが有効になる。新しいメッセージを作成するために、作成ウィンドウを表示すると、ツールバーに新しいHighlighterアドオンのボタンが追加されている(図7)。
最初に文字を選択し、このボタンを押して色を選べばよいだけである(図8)。
一度、色を選択すると、その色がデフォルトの選択色となる。文字の色や太さなども変更するとかなりめだつようになる。
さらに、文字選択をしていない状態で、Highlighterアドオンの色を選択すると、背景全体がその色になる(図9)。
ここまでやると、かなりめだつ。逆にめだちすぎて、スパムメールと誤解をうける可能性もあるかもしれない。いずれにせよ、使い方次第では、メリハリのきいたメールを作成できるだろう。設定項目などはない、実にシンプルなアドオンである。工夫して、ユニークなメールを作成してほしい。
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