2020年12月4日 10:30
吉岡里帆「なりふり構わず、来た仕事を必死に全部やるスタンス」の転機
すごく良い相乗効果が生まれていた現場でした。
●大切にするようになった「事前の心持ち」
――監督は、クランクアップで胴上げまでされるような愛されキャラだったそうですね(笑)。
そうなんですよ! すごく愛されていて、現地の人に胴上げされる監督なんて、私も初めて見ました(笑)。
クランクアップで、監督が「すごく良い作品が撮れました……」と泣きそうになってると、現地の方々が「胴上げだー!」と叫びながら集まって(笑)。後日、私がパーソナリティを務めているラジオ番組に来て頂いたんですが、「もっと言いたいことあったけど、あの胴上げで全部飛んだ(笑)」とおっしゃっていました。そのくらい愛されている、みんながほっとけない方です。監督は誰よりもこの作品に時間を費やしていて、「絶対に良い作品にする」という熱意があって。私も、自然とストイックになっていったような気がします。
――監督にとっては大きな転機になる作品だったと思いますが、吉岡さんご自身はこれまでどのようなターニングポイントがあったのでしょうか。
『あさが来た』に出させて頂いた時は、街中で役名で呼んでもらえる初めての経験で、役がちゃんと届いているんだと実感できた出来事でした。