2015年4月10日 10:27
東京都・深大寺はそばのみならず! 懐かしささえ感じるぶらり散歩をしよう
ロマンチックな恋物語ゆえに、縁結びの寺としても知られる「深大寺」(東京都調布市)。また、徳川三代将軍・家光が鷹狩りの途中に立ち寄った際、その味を絶賛したという言い伝えもあるそばは、深大寺と切っても切れない関係だ。さらに、深大寺周辺には漫画家・水木しげる氏の"水木ワールド"全開な「鬼太郎茶屋」も。そんな深大寺でぶらり散歩はいかがだろうか。
○引き裂かれた恋人を水神が結ぶ
深大寺の最寄り駅は、新宿駅から京王電鉄で約15分乗った先の調布駅で、さらにそこからバスで約10分行けば深大寺にたどり着ける。深大寺そのものは水神の深沙大王に由来し、奈良時代の天平5年(733)に満功上人が開山したと言われている。
冒頭で触れた恋物語「深大寺縁起」は、この満功上人の両親のもの。父・福満と豪族の娘が恋に落ちたが、娘の両親が反対して娘を湖の小島に隔離。
そこで福満は深沙大王に祈願したところ霊亀が現れ、娘のいる小島に導いてくれたという。そのことを知った娘の両親は2人の仲を許し、2人の間に生まれたのが満功上人とされている。
茅葺き屋根の山門をくぐると、境内には本堂のほか慈恵大師(元三大師)像を安置した大師堂、国指定重要文化財の白鳳仏や旧梵鐘を安置した釈迦堂などが設けられている。