複数のマルウェアを勝手にダウンロードする迷惑なボットネット、壊滅
マカフィーは同社のセキュリティブログ「McAfee Blog」で、ボットネット「Beebone」のテイクダウンに成功したと発表した。
Beeboneは、ポリモーフィック型ワームの背後で暗躍するワームで、侵入したデバイスに複数のマルウェアをダウンロードする挙動を見せる。勝手にダウンロードするマルウェアは、オンラインバンキングのパスワードを盗む「Zbot」やルートキットの「Necurs」「ZeroAccess」、スパムボット「Cutwail」、偽ウイルス対策ソフト、ランサムウェアなど多岐に渡る。
このワームは、ほかのPCにも急速に広まっているだけでなく、セキュリティソフトウェアに検出されないままデバイスに残り続けられるように定期的にアップデートされるという。米国を中心として日本やインド、台湾、ドイツ、英国といった主要国で見つかっており、亜種のユニークなサンプルが500万種類以上存在している。
2014年9月に、同社がテレメトリー解析を行ったところ、195カ国で10万台以上のBeeboneの感染が確認された。ただ、最近の調査では1万2000台まで感染端末は減少しており、包括的なテイクダウン作戦が功を奏したものだという。