「将棋電王戦」ソフト電撃投了を受け、直前局面からエキシビジョンマッチ開始
対局開始から1時間も経たずにコンピュータソフトが投了し、異例の終局となった「将棋電王戦FINAL」の第5局・阿久津主税八段 対 AWAKEの結果を受けて、11日15時より阿久津八段 対 永瀬拓矢六段のエキシビジョンマッチが開催されている。
急遽决定したエキシビジョンマッチでは、第5局の結果を受けて、初手からはじめるのではなくAWAKEが「もし△2八角と指していなければどうなったか」の検証とともに互角の勝負が想定されていたことから、その直前の▲9六歩の局面から開始。先手は、第5局に引き続き阿久津八段、後手は「将棋電王戦FINAL」第2局でSeleneに勝利した永瀬六段。なお、永瀬六段は開発者席に座り、代指しをデンソーウェーブの新たなロボットアーム「電王手さん」が務める。持ち時間は両者1時間。対局の模様は、動画サービス「ニコニコ生放送」で生中継されている。
第5局は「第2回将棋電王トーナメント」第1位の将棋ソフト・AWAKEが21手でまさかの投了。両陣営勝ち越しをかけた第5局は阿久津八段が勝利し、「将棋電王戦FINAL」はプロ棋士が3勝2敗で勝ち越す結果となった。
先手の阿久津八段は、序盤で角交換四間飛車と呼ばれる形に進めたが、そこからあえて自陣に隙をつくって角を打たせる特殊な作戦を選択。