「Office Lens」はスタンダードOCRアプリになり得るか - 阿久津良和のWindows Weekly Report
Microsoftは4月2日(現地時間)、これまでWindows Phone向けに提供していた「Office Lens」を、iOS(iPhone)およびAndroid向けアプリケーションとして公開した。Office Lensはスマートフォンのカメラで撮影したホワイトボードやレシート、紙資料などを、OCR機能によってテキスト化する機能を持つ。
以前からMicrosoftは撮影画像のOCR処理機能を提供していた。振り返れば2013年6月開催のBuild 2013で公開したデモンストレーションをその後「翻訳(旧Bing Translator)」というWindows appとしてリリースしている。
さらにさかのぼれば、Microsoftの研究機関であるMicrosoft Researchの「Whiteboard It!」にたどり着く。遠近法を踏まえたゆがみ補正や彩度識別でホワイトボードに書かれた内容をデータとして取り組む研究プロジェクトである。研究者も早期からOfficeアプリケーションとの連動を想定し、Officeチームとオンライン会議を重ねて、Microsoft Research ASIAとの協業や、処理品質を大きく向上させた結果、「Office Lens」