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WWDC15では何が発表されるのか - 例年のWWDCとキービジュアルから予想する

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WWDC15では何が発表されるのか - 例年のWWDCとキービジュアルから予想する
●ハードウェアの発表は期待薄か
アップルの開発者向け会議「WWDC15」が、6月8日から6月12日まで、米国サンフランシスコで開催されることが発表された。開発者向けながら、毎年チケットが瞬殺となる超人気のイベントだが、今後のアップルの動向を予測できる貴重な機会だ。今年はどのような発表が期待できるだろうか?

○ハードウェアの発表は期待薄

WWDCでは例年、基調講演では新製品や新技術の発表が行われるが、過去5年間の基調講演を振り返ってみると、iPhoneやiPadなどの発表が減っている様子がうかがえる。WWDCが開発者向けイベントであることに加え、iPhoneやiPadは9月・10月に発表されるサイクルができあがったということもある。今年はApple Watchが4月24日に発売されるということもあり、残念だが大きなハードウェアの発表はないだろう。

この時点ですっかり興味を失った方も多いと思うが、ほかにどんな発表が考えられるだろうか。まず、iOS 9とOS X 10.11については確定路線だ。アップルは両OSについて、毎年アップデートしていくことを明らかにしており、今年もこのタイミングで一部新機能が発表されるだろう。
開発者向けのベータ版が即時配布開始され、正規版のリリースはiOSが秋、OS Xが夏というのも規定路線だ。

未知数なのはApple Watchに搭載された「Watch OS」についてだが、これは製品が登場したばかりということで、いきなり次期バージョンについての話はないと思われる。まずは現在のOSでアプリが充実し、問題点を解消する必要があるだろう。Apple Watchについては登録されたアプリ数や売り上げといった市場の数字に終始するのではないだろうか。

●キービジュアルから考察
○キービジュアル&キーワードから考える

アップルが開催するイベントでは、必ずキーワードとキービジュアルが用意される。こうしたキーワードやビジュアルも、発表内容を推察するカギになりうる。

WWDC15のキーワードは「The Epicenter of Change」(変化の震源地)だ。非常に抽象的だが、これまでのiOSやOS X中心から、ウェアラブルやスマートハウスなど、新ジャンルへのチャレンジを開発者に促すものとも受け取れる。
また、キービジュアルをみると、丸と四角が周囲を囲んでいる。丸はおそらくApple Watch、四角はiOS用アプリのアイコンだろう(45度傾いているが)。アプリ開発者向けのイベントだけに、これらのプラットフォーム向けにアプリ開発を加速してくれ、というメッセージだと受け取った。四角いアイコンがデザイン的に傾けているのではないとすると、新しいプラットフォーム(例えばApple TVなど)向けのアプリアイコンである可能性はあるが、少々乱暴すぎる予想だろうか。

●iOS 9では新たなカスタマイズ機能が追加か
○iOS 9はどうなる?

モバイル関連に絞って考えると、iOSのアップデートはやはり大きな発表だ。iOS 7でフラットデザインを採用し、外見が大きく変わったが、iOS 8ではHealthkitやHomekitなど、新機能が多数追加された。ただしiOS 8では安定性が下がったという指摘も多い(筆者も以前より不安定になったと感じている)。

iOS 9に関しては、OSの安定性向上を主眼とした上で、iOS 8の発表前に噂されていた機能がいくつか採用される可能性がある。
たとえばマルチユーザー(ゲストユーザーを含む)切り替えや1画面上に2つ以上のアプリを表示するマルチタスク(Windows 10が対応している)、ペアレンタルコントロールの強化などだ。

マルチユーザー切り替えはTouch IDを使って簡単に実現できそうだし、iPadやiPhone 6 Pusのような大画面モデルではマルチタスクも実用的だろう。

iOS 8では通知センターのカスタマイズが解禁されたが、iOS 9ではコントロールセンターの解禁も期待できる。特にコントロールセンターから呼び出せるアプリの変更は、多くのユーザーが期待している機能のはずだ。iOS 8で解禁されたサードパーティ製キーボードについても、ハードウェアキーボード対応などを含めて、さらに制限解除される可能性が高い。日本語入力アプリ「ATOK」をBluetoothキーボードで思う存分使える環境を期待したいところだ。

対応機種については、iOS 8でカバーされていたiPhone 4sがそろそろ対応リストから落ちる可能性が高い。ただし、iPhone 4sが搭載するApple A5プロセッサは、iPad 2やiPad mini、iPod touch(第5世代)、Apple TVでも採用されており、このあたりを一気に切り捨てるのはなかなかリスキーだ。
筆者は最新OSがiPad 2をサポートし続けていることが、iPad買い替え需要を阻害していると感じているのだが、このあたりの判断は経営的にも難しいところだろう。

対応機種をCPUの64bit対応(Apple A7)で区切るというやり方もあるが、さすがにこれではiPhone 5/5cもカバーされなくなるため、64bitクリーンなOSになるのはiOS 10以降になるのではないだろうか。

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